「である前に」

私たちは、人間である前に哺乳類である、みたいな文脈のポエムです。

発端

道端で、横断歩道向かいにいた3人組が、「赤信号渡っちゃうほど余裕ないのはいやだ」という話をされていました。
心の底から「そうだよな!!!!わかる!!!!」と思ってうれしかったんですが、そのあと家までの帰り道に考えていたことです。

内容

例えば、人間だれしも「一刻を争うとき」というのはあると思います。 たとえば、美談として、「信号無視して飛び出てしまい、それに急ブレーキをかけたタクシーの運ちゃんが事情を知って大急ぎで送ってやる」みたいな話がありそうと思います。

この時、「信号無視をする」自体は日本国民 or 日本にいるという時点で否応なく法律違反だと思います。 しかし、我々は「日本にいる人間」の前に「その一刻を争う対象との関係性」みたいなことがでてくるのかな、とも思いました。 不謹慎ですが、「今夜が峠でしょう」という連絡を受けて病院に急いで向かうならそれは「日本にいる人間の前に『今夜が峠の人』の家族である」みたいな話です。

ただ、ここで「日本にいる人間」と「『今夜が峠の人』の家族」はどっちが 「である前に」 なんだろうか。 もちろん、その場で検挙されたら逮捕されるとは思うけど。

そんな感じに、「銀河系の中にいて」みたいな莫大すぎるスケールを置いといても、以下くらいは思いついてしまった。

  • 日本国民
  • 人間
  • (任意の都道府県) 民
  • (任意の市区町村) 民
  • (任意の小区画) 民
  • 家族
  • (例外はいるけど) 会社員/学生

果たして我々は「何『である前』に何」なんだろうか。考えてたらわからなくなった。